単身赴任のクソ旦那

単身赴任が子どもに与える影響

子どもの年齢や家庭環境、赴任期間などにもよりますが、父親の単身赴任は良くも悪くも家庭に大きな影響を与えます。

ですが、「悪影響」にはなりません。

 

筆者は、次男を出産したと同時に夫が単身赴任となり、フルワンオペで4歳と1歳の男の子と生活しています。

子どもの年齢が小さければ小さいほど子どもに与える影響は大きく、最初こそ気をつかう場面が多くありました。

 

母親とは違う役割を持つ「父親」の不在は、子どもにどのような影響を与えるのか。

また、子どもにとって単身赴任を悪いものにしないために親としてできることは何があるのか。

我が家の体験談とともにまとめました。

 

この記事でわかること

・単身赴任は良くも悪くも子どもに影響を与える
・単身赴任で不在となる「父親の役割」とは?
・子どもを寂しい気持ちにさせないために
・子どもへの影響を最小限にするには?

 

小さい子どもがいるのに単身赴任が決まってしまった、単身赴任が子どもにどう影響するのかが心配という方は最後までお読みください。

 

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単身赴任は良くも悪くも子どもに影響を与える

単身赴任によって父親が不在になることで子どもに寂しい思いをさせてしまったり、何かしらの悪影響を及ぼしてしまうのではないかと不安になる方も多いと思います。

では、父親がいないことで起こる子どもへの影響を3つご紹介します。

 

子どもが情緒不安定になりやすくなる

毎日顔を合わせていた父親が、単身赴任によって会えなくなることにより気持ちが不安定になりやすくなります。

今までしなかった夜泣きやおねしょをするようになったり、些細なことで泣き出してしまうという子どももいます。

 

子どもの年齢が小さいほど父親不在の影響を受けやすいため、親としては気を使いますよね。

 

子どもの変化に注意をすることはもちろんですが、妻であるあなたにも同じことが言えます。

夫と離れて暮らすことに不安や寂しさを感じるかもしれません。

1人で家事や育児を抱えて不安定になる母親の精神状態が、子どもの情緒不安定の原因のひとつになる場合もあります。

 

母親への依存が強い反抗心となる

母親が叱っても言うことを聞かないのに、父親に一言だけで言うことを聞くというシーンはどこの家庭でも一度はありますよね。

子どもにとって父親の存在は威厳があるもの。

家庭の雰囲気や父親の性格にもよりますが、”一番頼れる存在”であることから、子どもにとって良い意味でのストッパーになっていることも多いです。

子どものワガママの歯止め役となっていた父親が不在になるということで、母親に対して反抗的な態度をとるようになったり、家庭内だけにとどまらず幼稚園や学校などで問題行動を起こすケースもあるようです。

 

父親との接し方が分からなくなる

父親との別々の生活が長期間になると、久しぶりに再会したときに何を話せばよいのか、どう接したら良いのかと困惑してしまうことがあります。

その緊張感や戸惑いから、父親に会うのが億劫になってしまったという家庭も。

 

また、赤ちゃんや幼児の場合は人見知りも強くなる時期なので、なかなか父親に懐かない「パパ見知り」状態になる可能性もあります。

 

ですが、夫の単身赴任を経験している筆者としては、どれも単身赴任に限ったことではないと思っています。

離婚や死別、毎日家には帰ってくるけれど、平日は長時間労働でほとんど顔を合わせないという家庭もあります。

また、父親と毎日顔を合わせる環境であっても、上記のようなことが起こっている家庭もあるため、一概には言いきれません。

 

単身赴任によって不在となる「父親の役割」とは

単身赴任などによる「父親の不在」が母子密着を強め、精神的な問題を引き起こす一因となっていると言われています。

この本には、よりよい人生を手に入れるため、また、父親として本来どういった役割を示していくべきなのかが書かれています。

 

生物学的役割だけでなく社会的役割も含めると、子どもは本来、父親も母親も必要としています。

男性と女性どちらにも父性と母性があるといわれ、母親だけでも父親の役割を多少はカバーできる場合もあるといいますが、特異な2つの存在の間で微妙なバランスを取るほうが、子どもは自己確立を成し遂げやすいといわれています。

参考:『父という病』(岡田尊司/ポプラ社)

 

本書では、子どもから父親を奪ったのは利益追求を優先する社会であると理解を示しながらも「外で生活費を稼ぐだけの存在」となっている父親がもう一度本来の役割を取り戻すことが求められている、と締めくくられています。

 

とはいえ、単身赴任に関わらず、多くの子どもは父親よりも母親に依存する度合いが強くなりますよね?

そこには、不安感を拭おうと安心を得たいという欲求があります。

子どもは、安心感を得たい一方で、冒険心や探究心も強く持っています。
その冒険心をくすぐってくれる存在も、「父親」なのです。

 

単身赴任で子どもを寂しい気持ちにさせないために

最初こそ気をつかう場面が多くなりますが、子どもも次第に慣れていき、落ち着いていきます。

単身赴任で子どもに寂しい思いをさせないためにできること、筆者も実際に行っている対策を5つご紹介します。

 

1. 子どもに合わせたコミュニケーション

単身赴任になっても、電話やビデオ通話などでコミュニケーションを取ることができます。

また、ビデオ通話で父親の顔を頻繁に見せることで、幼児期のパパ見知り予防にもなります。

離れているからこそ、その日の出来事や子どもの成長、子どもが話す言葉に耳を傾けてあげることはとても大切なことですよね。

子どもの顔を見て声を聞くことで、父親も仕事の励みになるでしょう。

また、夫から息子あてに手紙を書いて送ってもらったときはとても喜んでいました。

字が読める子にはオススメです!

 

2. 定期的な帰省

週末や連休など、都合がつく日は帰省をして家族の時間を作りましょう。

帰省した日は、不在時の穴埋めをするように父親メインで子どもとの時間を過ごしてください。

そして、赴任先に帰るときに「次はいつ家に帰ってくるか」を明確に教えてあげられるとなお良いです。

子どもは、その日までを楽しみにして過ごすことができます。

 

3. 真実をしっかりと伝える

単身赴任になるということを子どもにどう伝えるかは悩みどころですよね。

子どもに心配や余計な不安を与えたくないというお気持ちもよくわかります。

ですが、あやふやにしてよく分からないまま父親がいないという状況は避けたほうが良いです。

あやふやにしたところで、子どもなりに理解します。

 

子どもに伝えるときのポイント

・子どもに分かりやすいように伝える
・マイナス表現やネガティブなイメージを抱かせない
・パパもママも寂しい気持ちは同じということを教える

 

「家族のための最善の選択肢」だということを明るく堂々と伝えましょう。

そして、父親が不在になるということで、子どもだけじゃなく、父親も母親も寂しいんだよという共感の気持ちも伝えてあげると安心感にもつながります。

 

分かりやすい言葉で伝えれば必ず分かってくれます。そして、良くも悪くも慣れていくのです。

 

4. 父親の話を出して愛情を伝えてあげる

「パパが○○ちゃん(くん)のこと大好きって言ってたよ」「パパが○○ができるのすごいねって褒めてたよ」

父親の名前を出して、離れていても自分のことを思ってくれているんだということを伝えてあげます。

母親から頻繁に伝えてあげることで、父親の存在感が薄まることも回避でき、子どもの安心感や自己肯定感にも繋がります。

 

5. 別れ際を悲しいものにしない

我が家が特に意識したのは、別れ際を悲しいものにしないということです。

最初の頃は、子どもが寝ている間に出ていくというパターンもやっていましたが「明日から仕事だから、また○日に帰ってくるね」とハッキリ伝えて見送る方がけじめもついて良いと感じました。

もちろん寂しがるときもありますが、泣きながら幼稚園へ行っていたときのお見送りと同じです。

また帰ってきたときに会えるから、元気に行ってらっしゃい!そうお見送りすることを教えて、明るく別れることを心がけました。

 

単身赴任による子どもへの影響を最小限にするには

父親の不在によって与える子どもの影響は、父子関係よりも、母親の精神状態が一番影響するといっても過言ではありません。

単身赴任による子どもの影響を最小限にするには、母親が笑顔でいることが最も大切なのですす。

とはいえ、フルワンオペで家事育児を乗り切るのはとっても大変!

父親の不在によって与える子どもへの影響を最小限にするためにはどうしたら良いのかをまとめました。

 

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母親が不安定になれば、子どもも不安定になります

母親の不安感やストレスは、子どもにも伝わります。

単身赴任によって父親がいない寂しさに加えて、母親までもが不安定になってしまっては子どもの逃げ場がなくなってしまいます。

子どもの前では少し余裕を見せるくらいの気落ちでいることで、子どもも安心してあなたに甘えられるでしょう。

父親のいない環境で生活することにすぐ慣れてしまう子もいれば、慣れるまでに時間がかかる子もいます。

親が必要以上に心配してしまうと、逆に悪影響を与えてしまう可能性があることも覚えておきましょう。

子どもを信じて、ドッシリ構えてみてください。

 

完璧じゃなくていい

「夫がいないぶん、自分が頑張らなきゃ!」と意気込んで真面目にやろうとする必要はありません。

自分を追い詰めて、苦しくなってしまいます。

我が家の場合は、夫はほぼ家事育児に参加していなかったうえに、やっても中途半端なことがストレスだったので、いない方がむしろラクになってしまいました!

 

夫のこれまでの家事育児の参加度によりますが、協力的であった夫であれば、今まで2人でおこなっていた家事育児がワンオペになるのですから、今まで通りにいかないのは当然です。

ワンオペで大変なときもあるけど、夫がいて余計に大変になることを思えばむしろ気楽になるという筆者のようなパターンもあります。

きちんとできていなくても、それに対して文句を言う人もいないので気楽にやれば良いのです。

 

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どちらにおいても、完璧を求めず子どもにも上手にお手伝いをしてもらいながら、気楽にやることを優先してみてください。

お手伝いは子どもの成長にもプラスになります。

 

筆者の体験談

思い切り褒めて「助かったよ!」ということを伝えてあげると家事に対する当事者意識が芽生え、喜んでお手伝いをしてくれるようになりました。

 

没頭できる趣味を見つける

余裕があれば、没頭できる趣味を見つけましょう。

最近では、ハンドメイドでものづくりをしたり、映画鑑賞やスポーツもストレス解消になり、毎日が充実します。

また、筆者のようにブログを始めてみることもオススメですよ!

 

周りのサポートや外注に頼る

赤ちゃんや幼児がいる場合は、1人で家事育児の全てをこなすのはとても大変です。

周りに頼れる身内が近くにいない場合だと、その苦労もかなりのものです。

一時保育やベビーシッター、家事代行などのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

1人で黙々と家事に集中したり、また美容院やカフェで一息ついたりするなどしてリフレッシュすることで、いつもよりも子どもにも優しくなれるものです。

母親にも息抜きは必要ですよね!

 

母親の笑顔は、子どもを笑顔にする

単身赴任によって父親が不在にはなりますが、それ以外は何も変わりません。

帰宅したときにはしっかりと父親が子どもとの関わりを大切にして愛情を注いであげられれば、その寂しさは埋めることができます。

子どもなりに状況を理解して、両親からの愛情を受けられれば「単身赴任」がマイナスに働くことはありません。

 

単身赴任をマイナスにとらえないことが大切

「夫が単身赴任」と言うと、ほとんどの場合で「大変ね」と返ってきます。

もちろん、家事育児をすべて1人で行わなければならないため大変です。

ですが、単身赴任をマイナスにとらえず、母親が笑顔でいれば、子どもも同じように笑顔で生活することができます。

 

単身赴任で不安になるのは子どもだけではありません。父親も母親にとっても、心配や不安はたくさんあるでしょう。

「単身赴任」とどう向き合っていくかで家族にとってプラスに働いていきます。

 

子どもにとって一番は、ママの笑顔!

1人でストレスを抱えこまず、子どもと一緒に乗り越えていくという気持ちで、毎日を楽しく過ごしていけば、単身赴任が悪影響になることはないのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。単身赴任で子どもに寂しい気持ちにさせないためには、

  • コミュニケーションの機会を増やす
  • 定期的な帰省
  • 真実をしっかりと伝える
  • 父親からの愛情を伝える
  • 別れ際を寂しいものにしない

そして、単身赴任を悪影響なものにしないため一番大切なのは「母親が笑顔でいること」です。

単身赴任をマイナスにとらえず、家族の絆を強めるものにしていきたいですね。

 

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