夫の単身赴任がとつぜん終了し「数ヶ月、数年ぶりに夫と生活することにストレスを感じる」。
また、「単身赴任中の夫が帰省してくる休日が憂うつ」だという方も多いのではないでしょうか?

この記事でわかること
- 主人在宅ストレス症候群とは
- 主人在宅ストレス症候群になりやすいタイプ
- 主人在宅ストレス症候群の対処法
旦那の帰宅が憂うつになってしまった、休日がくるのがツラいという方はぜひ最後までお読みください。
主人在宅ストレス症候群とは
主人在宅ストレス症候群は、夫が1日中在宅するようになることで、妻のメンタルヘルスや体調が悪化する疾病概念。
引用:「主人在宅ストレス症候群」ウィキペディア
URL: http://ja.wikipedia.org/
その名の通り、夫が家にいることで何かしらの体調が悪くなるというものです。
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主人在宅ストレス症候群の原因
単身赴任の終了だけでなく、退職やリモートワークの普及などで夫の在宅時間が増え、妻に対する行動への干渉や家事負担の増加によって起こるストレス増大が原因と言われています。
「毎日夫が帰ってくるのがしんどい」
「休日がツラい」
と、夫の帰宅や休日が近づくことが原因で心身に不調を訴える妻は、近年増加傾向にあるようです。
おもな症状
主人在宅ストレス症候群の症状には個人差がありますが、主な症状には以下のようなものがあります。
- 吐き気
- 立ちくらみ
- 食欲不振
- 不眠
- 耳鳴り
- 月経不順
- 高血圧
- 不整脈
- 緊張性頭痛や偏頭痛
- 腹痛
- 慢性疼痛 など
大半の場合、医学的な検査を行っても器質的・形質的な異常を認めない「不定愁訴」の状態となります。
上記のような原因・症状を「主人在宅ストレス症候群」と名付けられました。(黒川順夫医師)
主人在宅ストレス症候群になりやすいタイプ
黒川順夫医師の著書「主人在宅ストレス症候群」で、主人在宅ストレス症候群になりやすいタイプを次のようにあげています。
チェックリスト
- 遠慮しがちな性格
- 夫のことを「主人」といい、立てて気を遣っている
- 夫に対して強くモノが言えない
- 責任感が強い
- 親身に相談に乗ってくれたり、話を聞いてくれる人がいない
- 趣味がない

筆者の場合は、何でも話せる友人や身内はいるけれど、責任感は強い方。
夫に対して気を遣わずに何でも言えるけど、ストレスは溜まる…。
主人在宅ストレス症候群の対処法
では、主人在宅ストレス症候群になってしまったら、どうしたらよいのでしょうか。
その対処法は次の4つ。
1. イライラする理由を旦那に伝える
「何に、どうイライラしてしまうのか」を書き出すなどして整理をし、話し合ってみてはいかがでしょうか。
ただし、言っても伝わらないパターンや、伝えたことをきっかけにケンカに発展してしまう可能性も大いにあるため、感情的にならずに建設的に話し合うことが大切です。

2.家事や育児を任せてみる
思い切って、家事や育児などを任せてみることで夫の家事育児のレベルアップを図るという作戦です。
もちろん、自分がやったほうが早いし文句もでないでしょう。
夫が変わるまでに時間もかかるでしょうし、今よりもストレスを抱える可能性もあります。
ここで重要なのは「あえて」任せる。
夫に任せた家事育児に、文句や小言は言わずに、やってもらったことには「ありがとう!助かった!」と感謝の気持を伝えましょう。
家事育児に対する当事者意識を少しずつ植え付けてあげることで、夫の意識や行動が変わるかもしれません。

3. 趣味を作って、外出する
習い事や趣味などをつくり、楽しいことや何かに打ち込むことで視線が外に向いてストレスが緩和されやすくなります。
趣味や習い事をさせてくれない、束縛するタイプという場合は、思い切って「夫も誘ってみる」という作戦をとりましょう。
一緒に楽しめるようになれば、気持ちもかなりラクになっていきます。

4. 開き直って、諦める
それでも夫が嫌いでストレスがたまるという人は「嫌いだからしかたない」と諦めてしまいましょう。
夫に対してストレスが溜まっていることに加えて、自分に対して無理をすることも大きなストレスになります。
モヤモヤ悩んだり、関係の改善を図るために試行錯誤してみても自分だけの努力ではどうにもならないこともあります。
自分がラクになれる方向へ気持ちを持っていくことで、ツラい気持ちを手放せるようになるかもしれません。

それでも夫の在宅が辛い・・・というあなたへ
上であげた対処法でかんたんに解決できるようなら、こんなに悩むこともありませんね。
冷えつつある夫婦関係を修復することが、主人在宅ストレス症候群の根本解決になることは言うまでもないでしょう。
真剣に向き合えば向き合うほど、イライラがつのりしんどくなります。
夫に振り回されるのではなく、外へ目をやり「自分軸」を持って、図太く生きられると少し楽になるかもしれません。